HOME > アーカイブ 災害時におけるトイレ事情 > 平成28年(2016年)熊本地震
使用できない避難所トイレ
使用禁止になった小便器
入口を閉鎖した避難所トイレ
バケツ洗浄で対応した避難所トイレ
仮設トイレ前の足元のぬかるみ
洗浄水不足を雨水で対応
水洗トイレが詰まり、使用できなくなった
熊本地震では、死者の約8割が災害関連死であり、その原因は肉体的・精神的ストレスであることも調査*で明らかになっている。
特に避難所となった学校では、トイレに関する課題があった。避難所となる体育館内にトイレがなく、高齢者が屋外のトイレまで往復を強いられたことや、利用時間の集中でトイレまで行列が発生したこと、設置された仮設トイレは和式が多かったことなどである。
また、要配慮者のトイレに加え、着替えや授乳のスペースがなかったことから、プライバシーを守るための空間が課題となった。
災害の概要 | マグニチュード | 7.3 |
---|---|---|
最大震度 | 7 | |
人的被害(人) | 死者 | 228人 |
行方不明者 | 不明 | |
負傷者 | 2,753人 | |
建築物被害(戸) | 全壊 | 8,697棟 |
半壊 | 34,037棟 | |
全焼 | 不明 | |
半焼 | 不明 | |
インフラの被災(件) | 停電 | 477,000戸 |
ガス | 105,000戸 | |
断水 | 445,857戸 | |
下水道 | 83.8km(2.6%) | |
下水処理施設 | 13箇所 | |
浄化槽 | 1,770基(2.6%) | |
し尿処理施設 | 5箇所 |
「熊本県熊本地方を震源とする地震に係る被害状況等について」(内閣府)
「平成28年熊本地震による下水道施設被害状況について」(国土交通省)
「平成28年熊本地震による 合併処理浄化槽被害調査報告書」(公益社団法人熊本県浄化槽協会)
「環境白書 平成30年版」(環境省)