いいうんち通信 - わが家のトイレ事情

日本トイレ研究所ネピアは、2007年、首都圏の5校の小学校でうんち教室を実施しました。ここでは、うんち教室に参加してくれた子どもたちの保護者アンケートから得られた結果から、各家庭におけるトイレ事情をご紹介します。

まずは、トイレの数です。トイレが1室の家庭は84%、2室ある家庭が15%で、なんと3室ある家庭も1%ありました。次にトイレの様式については、和式が1件、和洋両方も1件、洋式は273件でした。あらためて洋式普及率の高さを実感しました。トイレの様式は1963(昭和38) 年頃から和式→洋式へと移り変わり、1975(昭和50)年には和式と洋式の出荷比率がほぼ半数となり、それ以降、洋式がぐんぐん増えていったと言われています。今では、住宅の新築・改修はほとんどが洋式のようです。ちなみに、洋式便器の方がうんちを受けとめる水ための部分が深いため、においの発散や汚れ付着防止に効果的、という意見もあります。

トイレの様式
※値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%とならない場合がります。

トイレの数

これに連動して、温水洗浄便座も広く普及しており、全体の6割の家庭に設置されています。しかし、子どもが温水洗浄便座を使っている家庭は、全体の3割程度となっています。温水洗浄便座が日本に輸入・販売され始めたのは、1964(昭和39)年頃ですが、その当時は、「お尻を洗う水がなかなか温かくならない」などの意見が多かったようで、1960年代後半にライセンスを取得し国産化してからは、どんどん改良が重ねられ今日に至っています。温水洗浄便座に40年の歴史ありです。

温水洗浄便座の設置

温水洗浄便座の利用

また、「家庭でトイレットペーパーの使い方を教育していますか?」という問いに対しては、使い方を教えている家庭は7割で、教えていないという家庭も3割ありました。ちなみに、日本では、お尻を紙で拭くというのがあたりまえとなっていますが、日本トイレ研究所会長の西岡秀雄先生の本によれば、世界中で紙を使っているのは、3分の1だそうです。さらに、日本人が1日に使うトイレットペーパーは女性の平均が12.5m、男性は3.5mとのことです。トイレットペーパーも貴重な資源ですので、大切に使って丁寧にお尻を拭く、そんな習慣が大切だと思います。

トイレットペーパー利用の教育

このデータから分かるとおり、家庭のトイレはほとんどが洋式で、設備的にはかなり良いことがうかがえます。このようなトイレで育った子どもたちが出会う学校のトイレは、かなりのギャップがあるかもしれません。学校は、勉強の場であると同時に生活の場でもあります。学校のトイレは入りづらいという精神的な壁もあるとは思いますが、設備的な遅れも問題です。

家庭のトイレ、デパートのトイレ、レストランのトイレ、いずれのトイレも変化を遂げています。
学校のトイレも忘れずにより良く変化してもらいたいものですね。