うんちの大切さと衛生習慣を伝える

東ティモールでのうんち教室の目的は、うんちを見れば健康状態がわかること、手洗いをすることやトイレをきれいに保つことは健康でいるために必要、ということを感性にうったえ、トイレに対する意識を変え、行動変容のきっかけづくりを行うことです。

そこで、これらの内容をビジュアル的に分かりやすく示したパネルを用意しました。パネルは、1パネル1メッセージを基本として、以下の構成としました。

1.うんちができる仕組み
2.うんちの種類と特徴
3.病気とうんちの関係
4.衛生習慣(トイレ後の手洗い、履き物を履いてトイレに入る、野外ではなくトイレを利用することの大切さ)
5.トイレ掃除の大切さ

うんちをビジュアル的に分かりやすく示したパネルこれらパネルの内容を、現地で保健教育をしているNGOのSHAREや、ユニセフのスタッフが、的確に通訳してくれます。

下痢のことを、テトゥン語で“tee-bee”といいます。恥ずかしがりながらも、下痢をしたことがある、と手を挙げてくれる子どもたち。やはり、下痢の子どもが多くいました。また、下痢のとき、他の症状を子どもたちに聞くと、「高熱が出る」「頭が痛い」「お腹が痛い」と、次々に答えがでます。みんな、どうすると病気になり、病気になるとどうなるかをよく知っているのです。

SHAREのスタッフからは、「子どもたちが自分のうんちの話をするのは初めて見た」とびっくりされました。うんち王子という存在は、恥ずかしさや、タブーを乗り越えて、子どもたちから本音を引き出す力を持っているのかもしれません。

トイレを使うことだけでなく、トイレをキレイに保つために、掃除をすることの大切さについても話をしました。「汚さないでね!わたしはトイレちゃん。誰かに汚されると、次の人が使ってくれない。みんなに嫌われちゃうよ一。」と表現すると、みんな笑いながらも興味深そうに聞いてくれました。

「うんちの話をすること、うんちを見て、知ること」は、衛生・健康教育の第一歩。それを従来の教育という方法ではなく、「楽しい」というキーワードで子どもたちとコミュニケーションすることは、意識改革や行動変容につながる可能性を感じました。

手を挙げてくれる子どもたち

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