東京都荒川区立ひぐらし小学校編

ひぐらし小学校でのうんち教室の様子

ひぐらし小学校でのうんち教室の様子うんち教室は、子どもたちと一緒に、トイレやうんちの大切さについて話し合う、総合学習プログラムです。うんちを通して、子どもたちに、自分の健康にもっと興味をもってもらいたい、トイレがなぜ大切か知ってもらいたい。そんな思いをこめて、王子ネピアに協賛いただき、2007年から行っています。

プログラムは、(1)基本講座(トイレとうんちの大切さを伝える、排泄と健康のかかわりを伝える)、(2)うんちえんぴつ作り(うんちへの関心を高める、印象に残る授業にする)、(3)うんち日記の記入(うんちの状態を把握する、親子の会話をつくる、うんちと健康の関係を理解する)という構成になっています。

昨年に引き続き、今年も首都圏の小学校5校での実施が決まりました。その第一回目を、2008年7月4日、東京都荒川区立ひぐらし小学校の1年生(57人)で行いました。ひぐらし小学校は、食育や環境教育に特に熱心で、食べることと排泄することは一連の流れなので、それらをつなげて学びたい、という依頼を受けて行いました。

今回の講師は、うんち日記を描いているイラストレーターの山田花菜さん、食育インストラクターの原田涼子さん、トイレア ーティストの山野賀代さん、彫刻家の山野好民さん、そして、うんち王子に扮する加藤篤です。それぞれの専門分野を活かし、トイレとうんちの大切さを子どもたちに伝えました。うんちと食べ物の関係、いいうんちをつくるための習慣などを中心にストーリ ーをつくり、毎朝、元気にうんちがでるのが理想であることを話し合いました。

また、今年の4月に、王子ネピアが実施する「nepia千のトイレプロジェクト」の一環として、東ティモールでうんち教室を行ったので、そのときの状況や東ティモールのトイレ事情を子どもたちに話をしました。東ティモールのトイレの話をどのように聞いてくれるのか少し心配していましたが、東ティモールのトイレの写真をスクリーンに映し出すと、騒いでいた子どもたちがシーンと静かになり、「このトイレはどうやって使うの?」「水はどうやって流すの?」など、どんどん質問が出てきました。他の国のトイレについて子どもたちと語り合うことは、水資源や文化・習慣、衛生などを学ぶことにつながると確信しました。日本のトイレは、水、電気、トイレットペーパーがそろってこそ、機能します。他の国を知ることで、いろいろな気づきが生まれるのだと思います。

もうすぐ、ひぐらし小学校の子どもたちのうんち日記が私たちの手元に届く予定です。どんなうんち記録が集まってくるのか、楽しみです。この結果は、本Webサイトで報告する予定です(昨年の実施結果や、子どものうんち事情も掲載しています)。大人から子どもまで、すべての人に共通する「うんち」は、からだの状態を報告してくれる大事な情報源です。自分では大丈夫だと思っていても、うんちの状態が悪ければ、どこかに異常があるのかもしれません。うんちはウソをつきません。昨年のうんち教室を実施した学校の保護者からは、「ガマンせずトイレに行くようになった」「苦手な野菜を食べるようになった」「子どもの体調を知るいい機会になった」などのコメントが寄せられています。

これからも、うんち教室活動をとおして、排泄の大切さを情報発信していきたいと考えています。

日本トイレ研究所