すっきりうんちコーナー

子どもの便秘に関する正しい知識をお届けします。
「すっきりうんちBOOK」には、便秘の仕組みや治療の考え方、
漢方や食のことなど様々な情報が載っています。

講演内容

2015年6月6日に「子どものための食と排便相談フォーラム」を開催いたしました。
当日の講演内容(要旨)を掲載いたします。

排便の悩みQ&A

回答(中野美和子先生・さいたま市立病院)
  (友政剛先生・パルこどもクリニック)
  (宮島則子先生・栄養士・NPO青果物健康推進協会)
Q.1 便秘がひどくて、排便にとても苦しみます・・・

2歳半頃から便秘で、便を出すのがつらいようです。今は1週間に1度、大きな便を1回、相当苦しんで排便するか、浣腸するかの状態です。毎日、便意はあるようですが、のけぞって肛門を閉めるような姿勢になってしまい、排便しようとはしません。便がたまってくると、食欲もなく、機嫌も悪く困ってしまいます。

A. 典型的な小児の「慢性特発性便秘症」です。肛門のすぐ上の直腸に便が溜まり、楽に出せなくなっている状態です。いつも直腸に便が溜まっているので、直腸は太く広がり伸びてしまいます。たまった便は腸の粘膜に水分を吸収されて固くなり、動きにくくなります。便意があっても、出すときすごく苦しいので、出すのが怖くて、我慢し、更に便を溜めてしまいます。便秘に詳しい小児外科を受診し、治療を指導してもらうと良いでしょう。(中野美和子先生)

Q.2 浣腸をずっと使っても大丈夫?

赤ちゃんの時から便秘気味で、1週間も2週間もでないことがありました。浣腸して出すことがほとんどですが、浣腸を長期間続けても体に影響はないのでしょうか?

A. 浣腸は単に肛門から直腸を刺激しているだけですから、身体には何の害もありません。残便がなくなり直腸の状態が良くなれば、大脳が直腸の排便を鋭敏に感じとることができるようになり、自分で便意を感じて排便するようになります。なお、浣腸を長期に連用するときは医師の指導を受けて下さい。(中野美和子先生)

Q.3 トイレで排便できないのですが・・・

赤ちゃんの頃から便秘症で、今も4~5日に1回位しか出ません。それも 決まった姿勢でないとダメで、トイレで出来ずに パンツの中で排便をします。病院に行った方が良いのでしょうか?

A. 排便の姿勢としては、座った方が出しやすいのですが、便秘の子どもは出すのが怖くて、ぎりぎりまで我慢して、どうしようもなくなってから出します。その時は何かにしがみついて、おむつかパンツに出す子が多いです。便秘が改善するまでは、トイレ排便を無理強いしてもダメです。子どもの便秘に詳しい病院に行ってください。便が溜まり過ぎている状態を早くなくしてあげましょう。(中野美和子先生)

Q.4 便をもらしてしまいます・・・

この春小学1年生になったばかりの娘が、夏休みの前あたりからうんちがもれるようになりました。便は親指の先ぐらいのことがほとんどで、頻度は平均して週1回ぐらいです。

A. 便の漏れの原因は、ほとんどが便秘です。直腸に便がつまっていると、それが何かのはずみで、溢れて漏れてしまうのです。本人もそうとう気にしているはずです。毎日排便の状況をきちんと聞いてあげて、便が出ないことや漏れたことを叱らないでください。小児外科医を受診して、直腸の診察やレントゲンで便秘の状態を診てもらってください。浣腸などで残便をなくすような訓練をするとよくなることが多いです。(中野美和子先生)

Q.5 おならがくさいんです・・・

1年前から、おならが硫黄臭になっていることが気になります。学校生活で臭いは本人も周りもつらいと思いますので、私もずっと気になっております。

A. おならの臭いは、食べ物でほとんど決まります。へんな臭いのときには、食べていたものをチェックしてみてください。また、便が溜まり気味になると、良い菌が減って、悪い菌が増えてしまい、臭いガスが増えるものです。臭う時は、便が溜まっていないか、注意してみてください。(中野美和子先生)

Q.6 排便時に少し出血します・・・

4か月ほど前から排便が1週間に1度です。やや硬めのうんちを大量にします。最近おむつがとれ、補助便座でするようになったのですが、少量の出血があります。

A. 直腸に数日分溜めてしまうタイプの便秘では、排便時に出血することがあります。肛門が切れて出血する(裂肛)こともありますが、便が溜まって肛門がうっ血し、少し硬めの便でも、粘膜がこすれて出血することもあります。便秘に詳しい病院を受診すると良いと思います。(中野美和子先生)

Q.7 排便時にたくさんの出血があります・・・

1ヶ月前から排便時に大量に出血するようになりました。約1ヶ月の間に6回ほどそのようなことがありました。何かの病気でしょうか?とても、不安です。

A. 出血の量が多いという感じがするなら、早く受診してください。病気の可能性があります。受診するのは小児外科です。(中野美和子先生)

Q.8 食べ物で便秘は治りますか?

赤ちゃんの時から便秘気味でした。幼稚園の時も、浣腸して出すことがほとんどでした。世間で言われている、プルーンやヨーグルト、繊維質の食べ物、いろいろ試しましたが、何も効果がなく自分で出すことができなくなっています。

A. ふつうの食事をたくさん食べさせてください。和食を中心に、野菜(根菜を多く)、豆類、海藻、油分も大切です。バランスよく食べていれば、あまりこだわりすぎなくてよいです。食事療法は、便を直腸までスムーズに来させる手段です。直腸に便が溜まってしまっている場合は、食事だけでは良くなりません。(中野美和子先生)

Q.9 効果的な食材は?

和食と洋食、どちらが便秘改善メニューを立てやすいでしょうか。また、最も効果的な食材は何ですか。

A. どちらかといえば和食です。白米に、大麦を1割程度入れるだけでも、食物繊維の量は変わります。大麦は白米の17倍から19倍くらいの食物繊維を含んでいるためお勧めしたいです。和食は麦ごはんに納豆、みそ汁も付けやすく、みそ汁には必ず具を入れるため食物繊維は当然摂りやすくなります。
 さらに、常備菜と言われるようなひじきの煮物や、つくだ煮があるとよりバランスのよい食事になります。野菜に関してはレタスやキュウリ、トマトといったサラダを考えがちですが、加熱した野菜をお勧めします。電子レンジで加熱したキャベツにとろろ昆布をまぶすなど簡単にできます。何といっても「ご・ず・こん」(ゴマ、豆、昆布、根菜)を子どもたちに食べさせることが便秘解消だけでなく、生活習慣病の全てを予防することに繋がります。(宮島則子先生)

Q.10 赤ちゃんのときの水分摂取と便の関係は?

赤ちゃんのときの水分摂取と便の関係は?

A. 水分はある程度足りている状態で飲んでも便秘に効果はありませんので、赤ちゃんのときに余分な水分を与えることはお勧めしません。水分をやれば便が軟らかくなるというものでもないです。脱水にならないように水分を補給すると考えていくことが大事です。(友政剛先生)

Q.11 7日に1回しか排便しません・・・

どのような状態になったら便秘ですか。4日から7日に1回しか排便しません。食欲は普通です。特に苦しがる症状はないです。治療って必要なのでしょうか。

A. 幼児期以降では、回数が週に3回より少ないか、便を出すのが大変であれば、それは便秘です。1歳までの赤ちゃんのときは便秘の判断が難しい。1週間に1回だけれども元気で、出す時に苦痛がなさそうな場合に、「便秘ではない」と考えてよいのかどうかは、小児科医の中でも意見の統一が出来ない部分です。私個人の意見だと、赤ちゃんとはいえ4,5日出ないと飲みがわるくなるなど調子が悪くなる可能性があるため、 よほど調子がいいと保証されない限り、4,5日目には浣腸をしたり、糖水を試したり、肛門刺激をすることを勧めています。(友政剛先生)

Q.12 浣腸は何度してもいいの?

浣腸は何度してもいいのでしょうか。赤ちゃんに浣腸をしてもいいのでしょうか。

A.浣腸は何度しても良く、赤ちゃんにしてもかまいません。大腸全体の便を出すのではなく、直腸にあるのだけを出すのが浣腸です。必要なら浣腸を1日3回する子もいます。(中野美和子先生)

A.浣腸をして癖になることはありません。
 ただ、浣腸をしたときはかなりお尻が痛い可能性があるというのを1つ頭に置いておいていただきたいです。やわらかい便であれば浣腸をしても痛くなく、トラウマにならないし、便秘の悪循環に入ることはありません。 医者の指導のもとで、便をやわらかくしておいて、なるべく早目に出すというのが浣腸に関してはコツです。それを怠って、便が硬くなってから浣腸をして出すのを繰り返すと、浣腸が癖になるのではなく、便秘が重症化してしまいます。それによってますます浣腸が必要になることはよく理解しておく必要があります。
 赤ちゃんの場合は、自分で我慢ができないので、1歳あるいは1歳半ぐらいまでは、便秘の悪循環に入りません。そのため、ある意味では浣腸はトラウマにならないので、安心だというふうに言うこともできます。(友政剛先生)

Q.13 “の”の字マッサージについて

便秘の子どものお腹を、“の”の字マッサージするように勧めても大丈夫でしょうか。

A. 便が詰まっているときは、お腹が張りぎみなのでお勧めできません。マッサージ自体が便秘に効くという医学的根拠はないと思います。しかし、お母さんが赤ちゃんのお腹に手を当て、 優しくなでること自体はすごくよいことで、副交感神経が生き生きとして、うんちが出やすくなると考えられます。手を当ててあげるだけでも良いのです。(中野美和子先生)

Q.14 子どもが少食で、薬に頼っています・・・

1歳男児、日中たびたび便意を催していきむが、出ないことの繰り返し。偏食で少食でお母さんは、悩みに悩んで薬に頼ってしまっています。最近はオリゴ糖をヨーグルトにまぜて試しているようです。お母さんは、野菜が嫌い、料理が嫌い、苦手。食卓には好きな物だけを出しています。どうしたらいいでしょうか。

A. 子育てしながら仕事をしているお母さんが、子どもに朝御飯食べさせて保育園に出すこと自体が大変なことだという理解から入ってはいかがでしょうか。お母さんは野菜が嫌いで料理が下手というのは仕方ないと思って、園での給食がそのお子さんにとって楽しい時間になるような工夫をするのも大事です。また、食べるということに魅力を感じていない子どもが多くいます。少食は個性だと思って、無理強いをしないこと。そして、食べるということが幸せなことだと、本人にわかってもらうことが大切です。
 給食でも、家庭ではなかなか出てこないような、切り干し大根やヒジキなど日本の伝統的な食文化を食べやすいようにアレンジして、食べる経験を豊かにしていただきたいと思います。(宮島則子先生)

A.“お母さんは薬に頼ってしまっている。”ということは、別の見方をすれば、薬はちゃんと飲ませているということでしょう。また、余り効かなくてもおかしくありませんが、オリゴ糖をヨーグルトにまぜて試しています。つまり、お母さん自身は努力をし、治療意欲はある方というふうに思います。その点はとてもよい部分です。料理が苦手というのは、料理に自信がないのかもしれません。
 このような例で一番のポイントは、子どもさんが少食であるということ。これが全ての始まりであることが非常に多いのです。少食なのは生まれつきのものです。栄養の必要量というのは個人によってまちまちですが、他の子と大体同じ量を食べさせようとどの親御さんも思ってしまいます。実は、食事量が足りているかどうかの判断は簡単で、体重や体型を見ていくと判断できます。体重がちゃんと増えていれば少なくもカロリーは足りているのです。今はむしろ、食べ過ぎが問題な時代だが、昔からたくさん食べたほうが元気というのが頭の中にあり、たくさん食べないと不安になってしまうようです。そのため、とりあえず食べる物を食べさせようとして偏食になります。また、子どもはお腹がすいていないので食べないのですから、無理に食べさせようとすれば、甘い物や好きな物しか食べず、その味に慣れてしまって、ますます自然な食べ物の美味しさがわからなくなります。そのため、お母さんの料理を美味しいと思わず、お母さんも自分の料理がまずいのではないか、というふうに自信喪失して、さらに好きなものだけを与えるようになるのではないでしょうか。
 また偏食になるとどうしても甘い物などで、カロリーだけが足りて繊維不足となり、便の出も悪くなります。
 薬を飲ませていることは大正解で、毎日飲ませているのは立派なお母さんと言ってあげてもよいでしょう。ただし、薬の量が足りてないかもしれません。
 このお母さんの熱心さを支えながら、一番説得したいのは、ちゃんと体が育っていれば少食でもいいということ、カロリーは足りているので、量は少なくてもよいから質のよいものを与えるのが大切ということを理解して頂きたいです。(友政剛先生)

Q.15 朝うんちじゃなくても大丈夫?

朝うんちにとらわれて気にする方がいます。安定していれば2、3日に1回でもよいのではと声かけしているのですが、これはいいのでしょうか。昼前後に排便する年長児に対して、朝、排便する習慣をつける方法を教えて下さい。安定したリズムをつけるには、ふだんの生活の中で何に気をつければよいでしょうか。

A. 安定していて、いいうんちが苦労なく出ているのであれば2、3日に1回でもよいです。多くの日本人は、朝うんちが出るリズムがよいのですが、個人差があるので、必ずしも朝でなければいけないという理由はありません。
 問題なのは、朝忙し過ぎてトイレに行けず、我慢したまま学校に行くことです。これは、たまり癖がついてしまうのでよくないです。
 いずれにしても、必ずしも朝でなくていいという気持ちで幅広く考えていただきたいと思います。(友政剛先生)

Q.16 便秘に対する心構えを教えて下さい。

小児科で便をやわらかくする薬をもらっています。出すとき痛いので、ぎりぎりまで我慢しています。子どもにどのように声かけしてあげればいいのでしょうか。そのときの親の心の持ち方、便秘に対する心構えを教えてください。

A. 便をやわらかくする薬をもらっているのに、出すとき痛いのは、既に薬の量が足りていない可能性があります。もちろん、食事などやるべきことをやる必要はありますが、あとは薬の量を正しく調節することが重要という感覚を持つことが大切です。
 やはり声かけはなかなか難しい。余り無理やり連れて行っても、子どもはトイレに対する恐怖感が強くなってしまいますので、楽しく行ける雰囲気をつくることと、出たときに大いに喜んであげるということがポイントになるでしょう。
 また、トイレでの座り方も関係します。肛門を絞める癖のある子はトイレで排便しづらいので、足台を置いたりして、肛門が開きやすくする環境を整えるなど、まずは出すことを重視することが大切です。(友政剛先生)

Q.17 お尻がすごくただれています・・・

1歳児の男児でお尻がすごくただれて、汁の漏れているような状態です。皮膚を先に治療するのがいいのか、便秘を先に治療すればいいのかどちらでしょう。

A. 同時に治療することが必要です。悪いうんちが漏れているのですごく刺激が強く、だらだら出るので皮膚が荒れてしまいます。
 浣腸で毎日溜まっている便を、出すと、一般的に3日ぐらいでよくなります。しかし、その3日間、おしりが痛いのはかわいそうなので、お尻は皮膚ケアをします。うんちがお尻の皮膚に接触しないように、亜鉛華軟膏のようなものを塗って皮膚を緩い便からブロックするなどいろいろな方法があります。それは皮膚ケアの専門家が指導しますが、大体は排便を扱っている医者もできます。ちゃんとした排便外来のあるところなら指導できる看護師もいますので同時に指導してもらえると思います。(中野美和子先生)

A. 同時に治療するのですが、便秘の治療はとにかく急ぎます。この場合、重症な可能性があり、放っておくと、どんどん悪くなる可能性があります。便秘のほうがうまくコントロールできれば、皮膚のほうは非常にコントロールがしやすくなります。お尻に関した場合は便秘の治療を急ぐべきです。(友政剛先生)

Q.18 浣腸が恐怖症に・・・

保育園に4歳の子どもがいます。おむつをはいていて、1週間に一遍くらい1日ずっと便がしたいと泣きます。内科にかかっていて浣腸をしますが、それが恐怖症になり、お母さんとおばあちゃんが羽交い絞めでやっている状態です。このように恐怖症になってしまった場合は、どのように治療を進めていったらいいでしょうか。 下剤(ラキソベロン)は毎日飲ませ、浣腸は4、5日出なかったらやっています。

A. 4、5日たって浣腸をするのがよくありません。小さな子どもが4、5日分出すのは大変なので毎日やることが必要です。もちろん最初は大変です。浣腸のときは大騒ぎして嫌がりますが、「浣腸をするよ」「嫌だよ」「でもやるよ」という、そのやり取り自体がすごく大事ということもあります。このようにして子どもが、「お母さんは私の健康状態に気を使っているんだな、嫌なことだけど必要なことをしてくれるんだな」とわかることも大事です。最初のうちは毎日浣腸をして、きちんと定期的に出してすっきりするという訓練をしていくと、嫌々ながらも協力してくれるようになります。嫌であっても、1日のうちの30分間だけ嫌な思いして、あと23.5時間はいい生活をすると考えてみてください。
 また、薬の量もとても大事で、子どもであっても大人と同じ量を使ったりします。浣腸もそうです。浣腸というと、市販の10ccの小さいものを想像しますが、10ccですと便の手前しか出ず、苦しい思いをしたのに全然すっきりしないということになりがちです。まずは、溜まっている便をしっかり出すことが大切です。(中野美和子先生)

A. 浣腸は早目にやれば痛くないということを子どもが理解すると、そこからはそれほどトラウマになりません。無理なようでも毎日、少なくとも2日に一遍ぐらいは浣腸をしてもいいと思います。ただ、それ以前の問題として、5日目に浣腸をして痛いとすると、そもそも下剤が足りていない可能性があります。ちゃんと下剤を使っていると、仮に5日目のかん腸でも、それほど痛くなく出るはずです。ですから、下剤の量の調節も大切です。
 子どもにあまり慣れておられない内科の先生であれば、子どもに薬を出すときに、量の調節に不安感があって、その子にふさわしい量を出しておられないことも考えられるので、まず、浣腸の回数を上げるとともに、浣腸をしたときに十分やわらかい便が出るくらいに薬の量を調節することが大切です。(友政剛先生)

Q.19 全身麻酔の治療法とは?

保育園で、2歳9カ月になる男の子がいます。浣腸を2本トライして出なく、目薬のような内服薬を毎日12滴飲んでいても出ない状態で、おむつにべっとりしたものが毎日のようについているが出ません。余りにもひどいので病院を受診したところ、手術を勧められたようです。毎日浣腸と投薬をして出したほうがいいのか、思い切って手術をしたほうがいいのか、とても悩んでいます。治療方法は、全身麻酔で腸の中に詰まっているものを全部だすと言われています。

A. 慢性機能性便秘で手術するということはありません。生まれつき便が出ないような神経の病気や、位置的な異常などがある場合は手術をしなければならないこともあります。この「手術」というのは、全身麻酔での処置、ということではないでしょうか。(中野美和子先生)

A. 手術というのは、全身麻酔で便をかき出すことを言っているのでしょうね。これの治療は普通は「手術」とは言いませんが、治療方針として正しいです。そして、早めに治療してもらうほうがいいです。一度、腸を空にしてからでないと薬もよく効きませんし、本人がつらいだけになってしまいます。浣腸で便が出し切れない場合には、かき出す治療をしますが、その時に、ものすごく肛門が痛くなるので、全身麻酔をする場合があるのです。問題は、これだけひどい便秘だとすると、便を出して一度腸を空にしても便秘が治らない場合があるということです。本当に慢性機能性便秘なのか、それとも、もともと神経の病気があるのではないかということまで考えておくことが大切です。(友政剛先生)

※「すっきりうんちコーナー」は協和化学工業株式会社の協賛により作成致しました。