防災といえば、行政の対策がメインのように考えがちですが、公助としての資源や人材には限り があります。私たちの生活は、地震、風水害、火山、津波など、様々な自然災害と常に隣り合わせ です。とくに、災害時のトイレ対策は被災地域全域に関わる課題であり、自助・共助・公助のすべ てをあげて取り組まなければ対応できません。トイレの備えがなければ、被災者の健康は確保でき ず、関連死にもつながります。
これからの防災は行政や企業、市民等との役割分担を明確にし、地域や地区における備えを徹底 することで、防災力を高めていくことが必要です。そのためには、避難所避難者と在宅避難者との 連携も不可欠です。
そこで、本フォーラムでは、過去の震災の教訓をもとに、行政と住民による連携のあり方を整理 し、発災前の備えと発災後の対応策を、トイレを切り口に考える場にしたいと考えております。