災害時のトイレのタイプ

災害用トイレについて、解説します。支援物資の確認等に利用してください

 

災害用トイレには様々なタイプのものがあります。調達する際には、トイレの使い方や特徴を把握する必要があります。

トイレットペーパー、生理用品、消臭剤、手指消毒、清掃道具、洗浄剤等の調達も同時に検討してください。

さらに、汲み取りが必要になるタイプもあります。

 

■携帯トイレ(水も電気も不要)

袋の中に水分を吸収するシートがセットになっているものです。シートの代わりに凝固剤を添加するタイプもあります。

オプションとして消臭剤がセットのもの、臭気漏れを防ぐための外袋があるものもあります。

水がでなくなった水洗トイレの便器に取り付けて使用することができます。基本的には一回につき一袋となります。

トイレの個室が使えない場合は、プライバシーを保つための囲いなどの工夫が必要です。

使用後は、廃棄物の回収まで保管することが必要です。その際の臭気対策が必要です。

通常は燃えるごみとなりますが、自治体の指示に従って対応してください。

携帯トイレの例

 

■簡易トイレ

多目的トイレ内など、室内に設置できるトイレです。主に以下のようなタイプがあります。

オマル式のトイレで洋式タイプが多い。溜まった大小便を始末する必要がある。(水も電気も不要)

機械的に大小便を袋の中にパッキングするタイプ。座イス型のもので、臭気をシャットアウトできることが特徴。(電気のみ必要)

トイレの個室が使えない場合は、プライバシーを保つための囲いなどの工夫が必要です。

ラッピングトイレの例

 

■組み立てトイレ

その場で組み立てることが必要なトイレです。

主に以下のようなタイプがあります。

・大小便を便槽に貯留するタイプ。汲み取りが必要。(水も電気も不要)

・マンホールへ直結し、大小便をマンホール内に落とすタイプ(水も電気も不要)

便槽に貯留するものは、汲み取りの際に水が必要になると考えられます。

余震や強風等に対して揺れやすいものが多いため、安心して利用できるように固定することが必要です。

上屋がテント地等のタイプは風等で揺れやすいため、注意が必要です。

組み立てトイレの例1 例2

 

■ワンボックストイレ(仮設トイレ)(水が必要)

イベントや工事の仮設トイレとして利用されることが多いものです。

ほとんどが和式です。洋式もあるため、どちらが調達できるのかは確認が必要です。

トイレットペーパーや消臭剤、室内照明等も併せて手配することが求められます。

段差があるので、高齢者等にとっては使用しづらいと考えられます。

室内は狭く排せつ介助が必要な場合は困難です。

避難所への設置棟数、貯留容量を把握し、くみ取り計画を同時に検討することが必要です。

 

その他のタイプ 上記には書いていないタイプとしてトイレの水を処理して循環再利用する「循環型のトイレ」 車両の一部がトイレになっている「車載型のトイレ」などがあります。

 

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