災害時のトイレ問題を考える

防災トイレフォーラム2009

〜自治体、企業のBCP(事業継続計画)対応としての災害時トイレ対策に向けて〜

開催趣旨

 近年、災害時におけるトイレ対策について関心が高まっています。地方公共団体では地域防災計画により災害用トイレを備蓄し、民間企業や地方公共団体同士で災害支援協定を結ぶ場合、トイレ支援を織り込む場合が多くなっています。トイレの不備による健康被害や衛生環境の悪化など、さまざまなリスクについて学んできたからといえます。災害時のBCP(事業継続計画)は民間企業だけでなく、地方自治体にとっても重要な課題であることが認識されてきた結果ともいえます。
 しかし、現実には災害用トイレの備えについては質と量の両面でまだ十分とはいえません。携帯トイレや仮設トイレをどれだけ備蓄すればいいのか、どのような災害用トイレを備蓄すればいいのか、といった基本的なことから悩んでいるケースが少なくありません。一言で言えば、災害用トイレに関する情報が明快に示されていないのが現状といえます。
 そこで、本フォーラムではBCP対応のひとつとして、災害時のトイレの備えの重要性を再確認するとともに、発災後、時間経過とともに被災地のトイレニーズが変化し、そのためには、住民組織・行政・企業が相互に連携していくことの大切さを深める場にしたいと考えています。災害時のトイレや排泄の問題が人の生命や健康に大きく関っていることから、こうした時間経過での的確な対応は大きな課題といえます。
 ここでは、都市部を中心に、@災害用トイレの技術や設備のメニューを整理し、自助・共助・公助の基本に則り、A災害時の組織間の協力体制と役割分担をトイレから明らかにし、B時間経過での段階的なトイレ対策について提案することにしています。
 実りのある議論を展開したいと願っておりますので、是非多くの参加者をお待ちいたします。

開催概要


■期日:2009年6月25日(木)
■場所:星陵会館ホール 千代田区 永田町2-16-2  TEL:03-3581-5650
■主催:日本トイレ研究所
■後援予定:内閣府(防災担当)、国土交通省、環境省、日本経済団体連合会、日本商工会議所等

参加登録


 ご参加については、2009年6月22日(月)までに、申し込み用紙にご記入の上、FAXにてお申込み下さい。定員となり次第、締切りとさせていただきます。

申し込み用紙ダウンロード



プログラム(予定)


詳細プログラムダウンロード

10:00 開会
10:10 応援メッセージ「災害時トイレ対応での組織連携と国土整備の必要性」
       谷口博昭(国土交通省技監)

10:30 基調講演「首都直下型地震におけるトイレでの被害想定と対応策」 
       中林一樹(首都大学東京大学院都市環境科学研究科教授)

11:10 基調報告1「災害時の水と衛生での国内対応と国際支援」
       尾田榮章(水関連災害に関する有識者委員会/UNSGAB、日本水フォーラム)

11:50 <休憩>

13:00 基調報告2「都市におけるトイレ問題の影響評価と身近な水の価値」
       藤木修((財)下水道新技術推進機構 下水道新技術研究所長)

13:40 報告3「企業と連携して実施する帰宅困難者訓練について」
       北野栄治 港区防災課

14:10 <休憩>

14:20 パネルトークと総括
     「時間軸による段階的なトイレ対策に向けた組織連携の構築」
       (財)下水道新技術推進機構 下水道新技術研究所
       港区防災・生活安全支援部防災課
       日本トイレ研究所 他 

16:00 閉会挨拶
16:10 閉会
※一部内容が変更となる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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