トイレ教室の試みinベトナム
作者 日本トイレ協会   
2008年4月17日(木曜日) 10:53

トイレ教室の試みinベトナム

みなさま。日本トイレ協会の加藤です。こんにちは。
2007年12月上旬にベトナムのタインフォア省の学校でトイレ教室を実施する予定です。
タ インフォア省とは、ハノイから南に車で5時間くらいの場所にある農村地域です。現地の学校のトイレは水洗にするよう行政指導があり、バケツ等で水を流す方 式で、流されたし尿は地下浸透、もしくは腐敗槽で何らか処理?したあと、周辺の池や川に放流する方式です。排泄後は、紙でお尻を拭きます。拭いた後の紙は 便器に流すのではなく、別に捨てる場所があります。
ちなみに、家庭のトイレは、野外排泄、単なる地下浸透式、未処理のまま池に流れ込む方式、大小 便を分別して貯留し堆肥化するトイレ、水洗で腐敗槽で処理するトイレ、など収入に応じてさまざまです。地下水にはヒ素があるため、水は雨水を井戸等に溜め て使っている場合が多いです。

このような地域の学校でトイレ教室を試みたいと考えております。(この農村地域における就学率は高い。)
目的は、トイレや大小便に関する正しい認識を伝えることです。
主な内容としては、
1.うんちとおしっこは何か。
2.排泄物と病気の関係。感染ルート等
3.タインフォア省のトイレの種類と使い方。
4.手洗いの大切さ。
5.トイレ掃除の大切さ。
などをイメージしていますが、トイレやうんちに関心を持ってもらうだけで精一杯だと思いますし、それだけでも前進だと考えています。

こ れまで、途上国のトイレ・環境改善支援事例集を第一集、第二集と発行してきましたが、海外で活動する多くのスタッフ(協力隊やNGO等)の多くは現地でト イレ問題にぶつかり悩んでいます。技術的な情報も不足していますが、トイレ教育を実施する方法もまとまった資料はありません。地域に応じて柔軟に対応する 必要はありますが、基本的内容は大きく変わらないと思います。今回のベトナムでの試みは、トイレ教育のテキスト作成を見据えながら、取り組んでみたいと思 います。

ベトナムでのトイレ教室に関して、ぜひ、みなさまからアドバイスやご意見頂ければ幸いです。

『参考』(2006年のベトナムトイレ調査・日本トイレ協会より)
生 徒数が458人の小学校。トイレは校庭にある1箇所のみで、男女は別々になっており大便器数は2器である。トイレに向かって左側が女子用、右側が男子用で ある。男女共に小便は、便器ではなく溝にする方式となっている。また、小便はトイレの後ろ側にある畑に排出するようになっている。

学校の全景


トイレの外観


トイレの内部

                             日本トイレ協会 加藤篤