うんち研究室 - 団塊世代の方々へ

団塊世代の腸内環境は危ない

 昭和23年生まれの60歳。私自らが団塊世代のど真ん中です。私達団塊世代が最も危ない状態です。思い出してみましょう。給食に脱脂粉乳やパンが出て、肉こそ栄養があると教えられてきました。働き出してからはそれこそ好きなものを好きなだけ、経済的に余裕が出ると贅沢な食物を好んで食べてきました。個人差はありますが、思い当たる節があれば、決して良い腸内環境ではないはずです。

 腸内環境の善し悪しは大袈裟な検査などしなくとも、ご自分の目と鼻で十分に確認できるのです。それは毎日だすウンチなのです。“悪玉菌”の多い便は悪臭を放ち、黒褐色ぎみになります。毎日出すウンチを確認することにより、ご自身の健康度は測れるのです。「便所は便器のある所ではなく、体からのお便りを受け取る所、すなわちお便り所が便所です」と私は言いたいのです。誰にみせるものではありません。ご自身で病気の発信源である大腸の状態を確認できる格好の場所なのです。

まずは自分の腸を知ることから

 健康な腸を手にいれるにはまず「腸年齢チェック」を行い、ご自身の腸年齢が「何歳」なのかを知ることが大切です。各ポイントは食生活でいいウンチを作り、運動で筋力をつけてしっかり出すことが肝心な事を示しています。そして、トイレでのチェックで「臭いがきつくなく、黄色から黄褐色がかったウンチが、毎日バナナ3本ほど出すことが良い腸内環境を産み出す」ことが極意です。

 寿命さえ左右する臓器である「腸」を制することこそが快適なネクスト・ライフを手にする「はじめの一歩」であると肝に銘じましょう。

<3つのうんち力

辨野義己先生プロフィール

独立行政法人 理化学研究所バイオリソースセンター微生物材料開発室長。 農学博士。酪農学園大学獣医学科卒、東京農工大学大学院を経て2004年から現職。35年以上にわたって腸内細菌学・微生物分類学の研究に取り組んでいる。

おもな著書として、「ウンコミュニケーションBOOK」(ぱる出版)、「ヨーグルト生活で「腸キレイ」」(毎日新聞社) 「ビフィズス菌パワーで改善する花粉症」(講談社)、「べんのお便り」(幻冬舎)、「病気にならない生き方で、なる病気」(ブックマン社)などがある。