うんち授業の開催

うんちの授業をやり始めたきっかけ

20年ぐらい前に、保護者から子どもが便秘がちであるという相談を受けたことがきっかけでうんちの授業を考え始めました。子どものなかには、頑固な便秘の子もいて、赤ちゃんのときから便秘で苦労している子もいます。最初は「温水洗浄便座にするといいですよ」とお応えしていたんですが、温水洗浄便座は当時高価で簡単には設置できなかったので、ワカメ、寒天、豆缶(アカエンドウと寒天)、ところてん等の食べ物や排便のストレッチを教える等の生活習慣について紹介していました。

うんちの授業で子どもたちに正しい知識を

うんちの授業では「野菜を食べることの大切さ」や「腸内の環境をよくすること」を教えています。子どもたちは「腸から栄養を吸収する」ということを勉強すると、「腸は健康にすごく大事だ」という認識が生まれます。
本校では「早寝・早起き・朝ごはん」を推進しています。『早寝をすることで早起きができ、早起きをすることで脳が活性化します。脳がしっかり目覚めているので朝ごはんが食べられます。朝ごはんを食べることで消化器官を働かせ、夜の間に溜まっていたうんちが出てきます。そして朝、排便をして登校すれば、スッキリして1日頑張ることができます』そういう生活習慣になれば、学習効果も上がり、すべてに意欲的に取り組めるようになると思います。そうなると授業中に腹痛で保健室に行くというような生徒も少なくなると思います。それには、朝昼晩、食事を規則的にバランスよくとって、食生活と生活習慣のリズムをきちんと確立することが大切だと思います。

うんちの授業

カミカミスクール

1年生のうんちの授業では、「野菜を食べると、どういう作用があるのか」や「うんちを出すことは体に良いこと」などについて学習します。例えば「バナナうんちを出すには、どんな食事をしたらいいのか」「おなかの調子が悪い原因は何か」などについて考えます。
また、おなかをこわして下痢をしたとき、「おかあさんに『水分を摂りなさい』と言われたことがあるでしょ?下痢は水分がきちんと吸収されないで出てしまった状態だから、きちんと水分摂ろうね」と教えると子どもたちは「なるほど」と思うんですよ。親は意外と、なぜそのようにするかという理由までは、教えないですからね。その理由が分かると、子どもたちは納得するわけですよ。
2年生では、動物、特にキリンの学習をします。その理由としては、キリンは、どの子もイメージしやすいということが挙げられます。上野動物園に実際にキリンを見学に行き、間近で見ることによって、噛む動作や排泄の仕方、うんちの形などを学びます。上野動物園の方にキリンのうんちを見せていただき実際に持たせてもらうこともあります。そうすると、子どもたちはいろんな動物のうんちに目がいくようになり、排便についてより深く考えるようになります。

理論的な説明が大切

理論的に説明することで子どもたちは素直に受け入れます。知識欲を満たしてあげることが大事です。3年生で牛乳の勉強をするときに、骨粗しょう症についてもあわせて勉強すると、牛乳嫌いがなくなります。自分の生涯の健康づくりに役立つということが分かれば、納得するのです。きちんとした知識によって自ら納得すれば、自分の行動を反省でき、自分を変えようとします。

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