小林紀晴さん、東ティモールの
 子どもやトイレについて語る!(後編)

文化が異なる外国では、やっぱりトイレで困ることもありますね。今回は、ニューヨークのトイレから、ご家族のお話までざっくばらんに話していただきました。

NYのトイレ事情

小林紀晴さんニューヨークに1年住んでいたことがあるのですが、ニューヨークは防犯上の理由から、あまり町にトイレがないんです。地下鉄の駅にもほとんどないし、公園などの公衆トイレは危ない。どうしてもやむを得ず、一回だけ公園のトイレに行ったことがありますが、そのときは、ほんと命がけで、昼間だったから何とか行けたと思うのですが、入ったら便器以外、ドアとか仕切りとか全て壊されていました。生きた心地がしませんでした。グランドセントラル駅の地下のトイレは人の往来が多いこともあって、比較的安全で、何度か助けられました(笑)。レストランのトイレも鍵を借りないといけなかったり、とにかくニューヨークではトイレは不便です。また、ほとんどのトイレは車椅子対応にしているのはいいのですが、1つのお店にトイレが一つしかない所が多く、男女の別もないので、すぐに混雑して行列ができてしまいます。ニューヨーク滞在期間中、少しずつ、ホテルなど、安全なトイレ情報を収集していましたので、帰る頃にはその知識を活かして日本人向けのニューヨークトイレマップをつくれるんじゃないかとか思ったくらいです。

うんちで娘の健康を知る

娘のおむつを替えることが多かったので、うんちを見ながら体調チェックをしていました。保育園に行き始めたとき、軟便がしばらく続いたことがあったので、「まだ保育園に慣れてないのかな、ストレスかな」なんてことを考えていました。その後しばらくして、やっと普通のうんちになってきたのをみて、ホッとしたりしました。言葉がよく分からない分、うんちの具合を見て安心できました。出てくるものは正直ですよね。最近は便秘ぎみになることもあるので、そういう時は、朝おきたら1杯の水を飲んだほうがいいよとか、野菜食べなさい、と言っています。

最後に、新しい写真集『はなはねに』について

最近は、何気ない日常を撮っています。特別なものではなくて、ちょっとした出来事とか、誰にでも当てはまりそうな日常です。外国へ行ったりする旅もあるけど、日常もある意味旅かな、と感じています。はっとしたり、きれいだと思う場面、心にとどめておきたいと感じる瞬間があったり、そういうのを撮りためたものが「はなはねに」です。きっと共感してもらえる部分があると思います。はなはねに

写真集『はなはねに』、自費出版!
定価・2500円+税 発行・小林紀晴写真事務所 発売・情報センター出版局
(書店、アマゾンなどで通常にお買い求めいただいけます)

これまでの体験や今感じていることなど、言葉を丁寧に選んで話してくれた紀晴さんでした。意外なトイレエピソードも伺うことができました!

<小林紀晴さんのレポート(前編)

小林紀晴氏プロフィール

1968年長野県茅野市生まれ。1988年、東京工芸大学短期大学部写真科卒業。新聞社カメラマンを経て、1991年よりフリーランス。アジアを中心に活動。 1997年、「DAYS ASIA」で日本写真協会新人賞受賞。2000年12月~2002年1月までニューヨーク滞在。

主な作品集に、『ASIAN JAPANESE』(新潮文庫)、『Days New york』(平凡社)、『SUWA』(アクセス・パブリッシング)、『最後の夏 1991』(バジリコ)、『父の感触』(文藝春秋)、『はなはねに』(小林紀晴写真事務所)、『十七歳』(NHK出版)などがある。