小林紀晴さん、東ティモールの
 子どもやトイレについて語る!(前編)

今回のゲストは、写真家の小林紀晴さんです。乃木坂にある事務所でお話を伺ってきました。

水洗いの文化に触れて

アジアの旅でトイレに困ったという体験はあまりないですね。都市を旅することが多かったので、トイレがないということは、まずありませんでした。排泄後に紙でお尻を拭くのではなく、水で洗う文化の地域も行きましたが、そういうときは、現地の方法を受け入れました。水で洗うことって、とても清潔ですし、すっきりします。そういうトイレには、ジュースのビンのようなものが置いてあって、そこに水が入っています。用を足した後、その水で洗うのですが、拭かなくても暑い国だからすぐに乾いてしまうんですよ。慣れてしまえば、とても快適でした。

アジアで出会った最悪のトイレ

今までに出会った最悪のトイレは、インド・コルカタの駅の公衆トイレですね。臭いがきついなぁと思いながら、トイレの中に入り、室内が暗くてよく見えなかったんですけど、床がうんちだらけで・・・びっくりしました。でも、ちゃんと用は足しましたよ(笑)。その後、靴からなかなか臭いが取れなかったことのほうが困りましたね。そのせいかどうか分かりませんが、その後ひどい下痢になりましたよ。やっぱり、トイレは重要です。

東ティモールの印象

2008年4月に、王子ネピアの『nepia千のトイレプロジェクト』に参加して東ティモールに初めて行きました。行く前はいろいろと緊張もありましたし、空港はものものしい雰囲気もありましたが、街は意外に落ち着いていました。インドネシアに似た空気感もありました。特に治安が悪いと言うわけでもなく、街の人は普通に生活できている感じでした。他のアジアの国は、ごちゃごちゃしていて、人がたくさんいる場合が多いですけど、それに比べると東ティモールは煩雑さがなく、とくに夜は静かでした。
印象的だったのは、独立前後の混乱で壊された建物が、廃墟として生々しく残っていることで、はっとする瞬間がありました。他のアジアの国で、このようなシチュエーションはなく、心が動かされシャッターをたくさん切りました。象徴的というか、歴史の断片というか、とても大切な部分を撮ることができたと思います。

東ティモールの子どもたち

小林紀晴さん子どもたちは、とてもかわいかったですね。現場での撮影の際、日本語とテトゥン語(現地の言葉)が分かる人がいなかったので、子どもたちにイメージどおりに並んでもらうことなど、ひとつひとつの作業に時間がかかりました。撮影は朝に行われ、ほとんど休憩もなかったのですが、ドライバーさんが現地の言葉で現場を和ませてくれたこともあり、子どもたちは終始笑顔でした。東ティモールの子どもたちは、本当に素直で笑顔が素敵です。写真を撮るのに気をつけたことは、写真の印象が暗くならないように日光の入り方を計算して場所を選んだことです。千のトイレプロジェクト用ティッシュの箱に表示される写真は、どの位置で写真が折れ曲がるとか、どの位置にロゴが入るかを計算し、細部までイメージをつくりあげて撮りました。写真というのは、偶然から出来上がるものじゃないんですよ。特に広告写真は、最初からデザインありきで撮ります。ティッシュ箱の写真を撮るのに脚立に乗っているのですが、実は、その脚立が日本から届かなくて、現地で調達するというハプニングもありました(笑)。

東ティモールで紀晴さんが撮ったかわいい子どもたち、ぜひ王子ネピアの商品で見てください!また、8月15日(金)~25日(月)には、東急文化村(渋谷)にて、nepia千のトイレプロジェクト東ティモール写真展「うんちをする。僕らは生きている。」が開催されています。ここでは、小林紀晴さんが撮った東ティモールの子どもたちの写真が見られます。ぜひ夏休みにお子さんと足を運んでみてはいかがでしょうか。

小林紀晴さんのレポート(後編)>

nepia千のトイレプロジェクトについて

http://1000toilets.com
nepia千のトイレプロジェクトとは、ネピア商品の売上の一部で、ユニセフの東ティモールにおける「水と衛生に関する支援活動」をサポートするというプロジェクトです。ネピア商品が1パック購入されるごとにユニセフへの寄付を積み上げ、1,000の家庭のトイレ建設と、15の学校のトイレの建設または修復を実施し、さらに衛生習慣の普及と定着のための活動を支援するものです。